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北野天満宮(終い天神)
15万の参拝客で賑わう最後の縁日
●市バス北野天満宮前下車すぐ
●京都市上京区馬喰町


   


 京都の年の瀬巡り、“終い弘法”とくれば、もちろん“終い天神”を忘れることはできません。
 東寺の“弘法さん”が毎月21日なら、北野天満宮の“天神さん”は毎月25日に開かれる市です。
 祭神・菅原道真公の誕生日が6月25日、命日が1月25日なので、毎月25日が縁日となっています。境内に入りきらないお店が東側の道路にも隙間なく並ぶほどの賑わいで、とくに師走の25日は“終い天神”としておよそ15万人のお客さんでさらに賑わいを増します。
 また神社では、13日からお正月の縁起物・大福梅が授与され、参拝客の列もできます。

 ふたつの市はよく比較されますね。お天気では、弘法さんが雨なら天神さんは晴れ、弘法さんが晴れなら天神さんが雨……そんなふうに言われています。
 比べてみると、天神さんのほうが、骨董品のお店がまとまっているように思うのですが、どうでしょうか。
 楽太郎の目がついとまるのが、骨董屋さんの前に無造作に置かれた本や写真アルバム、レコードです。明治や大正の時代を生きた人が蒐集した写真や手紙類が無造作に路上の段ボール箱に置かれていると、ついつい手に取り、時間を忘れて見入ってしまいます。

 お腹が空いたら、神社の前に店を構える豆腐料理のお店・とようけ茶屋さん(京都市上京区今出川通御前西入紙屋川町822)に入りましょう。楽太郎がいつもいただくのは、京野菜と生湯葉膳です。でもこのお店、ふだんはお客さんが行列を作っていることが多いので、ご注意を。