IP電話で国際電話被害に遭う?

ADSL利用の場合、電話線を抜いておけば国際電話被害には遭わないとのことですが、IP電話の場合はどうなのでしょうか。

インターネット電話(以下IP電話)を使っていて、いきなり高額の電話料金を請求されるという被害は今のところ報告されていません。

 被害が多発する「不正自動架電」被害は、ネットサーフィン中に組み込まれた不正プログラムが、モデムを勝手に使って特定の国に発信、料金が発生するという仕組みです。不正プログラムを配布するのは、特定国の国際電話会社がキックバックする料金を目当てにするからです。

 IP電話には(1)特別な電話番号を使ったりアダプターを介して普通の電話機を使う「Phone to Phone型」と(2)パソコンに通話プログラムを組み込み、ヘッドセットを使って通話する「PC to Phone型」の2種類があります。前者はパソコンが介在しないので不正プログラムが立ち入る余地もありません。問題は後者です。従来型の不正プログラムはIP電話回線を使って電話をかけることはできないので金銭的被害は発生しません。しかし「PC to Phone型」サービスをセットアップしたパソコンは、パソコン上のプログラムが料金のかかる電話をかけることができる状態にあるわけです。理屈の上では、ユーザーに気付かれないように海外に電話をかけるプログラムも作れます。IP電話でも1分100円前後の料金がかかる国はあります。

 IP電話はまだ新しいサービスです。セキュリティや仕組みの盲点を突いた被害が今後も無いとは言い切れません。サービス提供会社の最新情報をWebなどで常にチェックするよう心がけましょう。