ストリーミングのコマ落ちを解消するには? 速度テストでは5.26Mbps出るADSL回線を使っています。500kbpsのストリーミングは問題ありませんが、1Mbpsではコマ落ちします。解決策はありませんか? 動画をダウンロードしながら再生するストリーミングは、パソコンの性能や通信環境などによって、コマ落ちが発生したり、「バッファ中」というメッセージが表示されて映像が一時的に止まってしまうことがあります。ご質問にあるように、速度テストで5Mbps以上出る回線を使っていても、転送レート1Mbpsのストリーミングデータのコマ落ちが発生することは十分に考えられます。 ところが、こうした問題の原因を特定することは難しく、完全な解決策がないのが現状です。もし、バージョン7.1以降のWindows Media Player(以下WMP)をお使いなら、次のことを試してみてください。 WMPの「ツール」メニューから「オプション」を選び、「パフォーマンス」タブを開きます。ここにある「ネットワークのバッファ処理」の「バッファ」の時間を増やします。この設定を行うことで、再生を開始するまでの時間は長くなりますが、再生中の問題は改善される可能性があります。バッファとは、ダウンロードしたストリーミングのデータをためておくメモリーのことです。この時間を増やすと、データを多くためることができ、「バッファ中」というメッセージが出て再生が中断されたり、コマ落ちを防ぐ効果があります。なお、RealOne Playerでも同様にバッファ時間の設定を変更できます。
●他のアプリは起動しない 一般に、ストリーミングのデータは、「500kbps」「1Mbps」などと通信速度に応じて複数用意され、再生時に選べるようになっています。この数字は、1秒間にどれくらいのデータを送るかということを表しています。データ量が多いほど画質は良くなりますが、その分通信速度やパソコンの性能、特にCPUの処理性能が要求されます。ストリーミングのデータはエンコード(圧縮)されているので、再生時にCPUの処理能力を使って元のデータにデコード(伸張)するからです。ストリーミング再生時にコマ落ちなどが発生する場合は、他のアプリケーションを起動しないようにすることをお勧めします。 また、お使いのADSL回線が常に5Mbps以上の速度を保てているとも限りません。多くのユーザーが同時に利用することにより、ADSL事業者のネットワークやプロバイダーにアクセスが集中して、通信速度が下がることがあるからです。通信速度は低下していなくても、ストリーミングデータを配信するサーバーにアクセスが集中し、サーバーの性能が低いために再生に影響が出ることもあります。インターネットは利用時間によって混雑状況が変わるので、比較的空いている昼間の時間帯などに試す手もあります。
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