ADSL回線を利用していると、FAXソフトを使ってパソコンでFAXを送受信することはできないと聞きました。FAXソフトを使うにはどうすればいいのでしょうか。

　タイプ1を利用する場合、「スプリッター」という小さな機器を使って、元は1本の電話回線を、電話のデータを流す回線と、ADSLのデータを流す回線とに分けます。スプリッターのTEL側につないだ電話線をデスクトップパソコンにあるFAXモデム端子のLINE側に差し込めば、FAXソフトを使用できます。この場合、電話機を使用するには、パソコンにあるFAXモデム端子のPHONE側に電話線をつなげます。

●ADSL回線利用時にFAXソフトを使うには

▲ スプリッターを使って電話回線を2つに分け、TEL側の線をパソコンのFAXモデム端子のLINEにつなぐ。ほとんどのパソコンにはFAXモデムが内蔵されているが、ない場合は外付けFAXモデムが必要だ

　ノートパソコンのFAXモデムは通常、LINE端子しか搭載していないため、パソコンから電話機に電話線を分岐させることはできません。そのため、電話機とFAXソフトを併用するには、スプリッターのTEL側から出る回線を「モジュラー分配アダプター」を使って2つに分ける必要があります。分岐の一方を電話機に、もう一方をノートパソコンのFAXモデム端子に接続します。

　なお、多くのFAX付き電話機には端子が2つあります。モジュラー分配アダプターを使わなくても、スプリッターのTEL側と、パソコンのFAXモデム端子とを電話機に両方接続すれば、電話とFAXソフトを併用できます。

　パソコンにFAXモデムが内蔵されていないときは、別に外付けのFAXモデムを購入する必要があります。この場合は、スプリッターのTEL側と外付けFAXモデムをつないだ後、さらに外付けFAXモデムとパソコン本体を接続します。