IPアドレスは売り買いできる? 最近、オプション料金を支払うと固定のIPアドレスを割り当ててくれるプロバイダーがあります。自分が好きな番号を欲しいのですが、番号は売り買いできないのでしょうか。 いくら毎月接続料金を支払っているからといって、IPアドレスがプロバイダーから買い取った自分の所有物であると思うのは誤解です。IPアドレスは、所有権のない全世界の共有財産だからです。ユーザーは一時的にレンタルしているに過ぎません。プロバイダーと契約を解消するなど、必要がなくなったら返すものですから、当然売り買いはできません。 共有財産であるIPアドレスを公平に運用するため、ICANN(アイキャン)と呼ぶ団体が存在します。どこでどのIPアドレスを使っているか、ICANNの中の組織であるIANA(アイアナ)が取りまとめています。日々の管理は、IANAの下部組織が、地域別に受け持っています(図)。日本の分は、アジア太平洋担当のAPNICから、社団法人日本ネットワークインフォメーションセンター(JPNIC)が管理を任されています。
JPNICは、規模に合わせて各プロバイダーにIPアドレスを一塊で渡し、管理を委託しています。契約先プロバイダーからIPアドレスを割り当ててもらえるのはこのためです。なお、プロバイダーごとに管理する塊が違うので、プロバイダーを乗り換えるとIPアドレスは変わります。 |
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