海外のWebページが勝手に表示される Internet Explorerを起動すると、海外のWebページが表示されるようになってしまいました。「インターネットオプション」で変更しても直りません。どうしたらいいでしょうか。 おそらくスパイウエアと呼ばれるプログラムの一種がパソコンにインストールされてしまったものと考えられます。Internet Explorer(IE)を起動したときに表示するWebページのURLを、スパイウエアが変更してしまうのです。このため、いくらユーザーが「ツール」メニューの「インターネットオプション」にある「全般」タブで、「ホームページ」の「アドレス」欄を変更しても、スパイウエアが指定するWebページが表示されます。 スパイウエアによっては、「検索」ボタンを押したときに表示される検索ページまで変更してしまうものもあります。 スパイウエアは、フリーソフトをインストールしたときや、Webページにアクセスしたときに表示されるダイアログボックスで、何気なく「はい」を選んでしまうことでインストールされてしまうことがあります。IEでセキュリティのレベルを「低」にしておくと、ダイアログボックス自体が表示されずにインストールされることもあります。スパイウエアを削除すれば、元の状態に戻すことができるでしょう。 ただし、スパイウエアが一度インストールされると、ユーザーが自分で削除するのは困難です。そこで、スパイウエアを削除する専用のソフトを使うといいでしょう。一部のウイルス対策ソフトにも、スパイウエアを検知する機能はありますが、専用ソフトを使うのが確実です。
今回は、専用ソフトで有名なスウェーデン・ラバソフトの「Ad-aware 6.0」(以下Ad-aware)を紹介しましょう。個人で利用する場合に限り、フリーソフトとして入手できます。入手先は「http://www.lavasoft.de/japanese/support/download/」。ソフトは英語ですが、日本語化するツールもあります。 ファイルをダウンロードしたら、アイコンをダブルクリックしてインストールをします。使い方は下図の通り。インストール後、Ad-awareを起動したら、まず最新の状態にアップデートします。これは、古い状態のままだと発見できないスパイウエアがあるためです。 スパイウエアには、今回の例のようにIEの設定を変更してしまうものや、ユーザーがアクセスしたWebページの情報を送信したり、ポップアップ広告を表示するものなどがあります。IEの設定を変更するスパイウエアのことを、「ホームページハイジャッカー」や「ブラウザーハイジャッカー」などと呼ぶこともあります。 なお、スパイウエアはコンピュータウイルスのように他のパソコンに感染したり、ファイルを使用不能にするようなことはありません。 |
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