近ごろ話題の「携帯フルブラウザー」って何? 最近、「携帯フルブラウザー」という言葉をよく耳にします。携帯電話向けのWebブラウザーのようですが、フルブラウザーを使うとどのようなメリットがあるのでしょうか。 携帯フルブラウザーとは、携帯電話用のWebブラウザーのなかで、パソコン向けにカスタマイズされたWebページを表示できるブラウザーのことを指します。 「iモード」や「EZweb」など、携帯電話向けネットサービスの対応端末には、あらかじめブラウザーがインストールされています。しかし、パソコン向けサイトのURLを入力しても、たいていはエラー表示になるのがほとんど。携帯電話特有の画面の小ささが主な制約になっています。フルブラウザーなら、パソコン用のWebページをリサイズして、携帯電話上でも見やすく表示できます。
フルブラウザーは、今のところ、携帯電話にプリインストールされているタイプと、ユーザー自身でプログラムを追加インストールするものに大別できます。 前者の代表格はパソコン向けWebブラウザーとしても有名な「Opera」。後者には「jigブラウザ」(月額1050円から)や「Scope」(無料)などがあります。いずれも上下スクロールだけでパソコン用Webページの閲覧が可能です。さらにOperaとjigブラウザは、パソコンと同様のレイアウトでWebページを閲覧するモードも用意しています。ブラウザーによって、利用できる機種に違いがありますが、今後発売される携帯電話では、かなりの割合でフルブラウザーへの対応が進むと見られます。
携帯電話ではニュースや天気、地図情報など、さまざまな情報コンテンツが有料で提供されてきました。携帯フルブラウザーの普及が進めば、これらのサービスを好きなときに無料で楽しめるようになります。 とはいえ、すべてのWebサイトの表示はできません。ショッピングや会員用サービスなど認証が必要なものや、追加プラグインが必要なものなどにはほとんど対応しません。基本的には、総合ポータルサイトやニュースサイト、ブログサイトなど、テキスト情報がメインとなるページの閲覧が主な用途になります。 常時接続・定額制が当たり前のパソコンと異なり、携帯電話からのアクセスはパケット単位での従量課金制となる点も注意が必要です。通常の料金プランでは、あっという間に数万円単位の料金が発生します。フルブラウザーには、パケット定額制サービスの併用が必要でしょう。 |
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