無料のインターネット電話「Skype」の安全性はどうなっている?

Skypeを使ってみたいのですが、セキュリティ面の不安はないのでしょうか。ソフトの提供サイトを見ると利便性は強調されていますが、マイナス面の記載がないので不安です。

Skypeは最近利用者が増えつつある無料のインターネット電話ソフトです。Skypeの音声データは盗聴されることがないよう、「AES」と呼ばれる方式で暗号化したうえで送信されます。

 Skypeは通信前に公開鍵暗号という方式で、送信側と受信側でAESの暗号鍵を共有します。その暗号鍵を使って、お互いが音声データをAES方式で暗号化するのです。さらに、AESの暗号鍵は通話ごとに新しいものが作られます。万一、鍵が盗まれたとしても、次回以降の通話は盗聴されにくいというわけです。なお、Yahoo! メッセンジャーやMSNメッセンジャーも音声通話ができますが、暗号化の機能はありません。

 Skypeはプライバシーを守る機能を持っているとはいえ、ユーザーが注意するべき点もいくつかあります。Skypeでは電話番号などの情報を登録できますが、記入した情報はほかのユーザーに公開されてしまいます。不必要な情報は入力しないほうが無難です。

●不必要な情報は公開しない
Skypeでプロフィール画面に記入すると、ほかのSkypeユーザーから情報を参照できてしまう。必要なもの以外は記入するべきではない

 接続した相手からのファイルを受信する機能も持っていますが、知らない人からのファイルはむやみに開くべきではありません。Skypeのパスワードをこまめに変更する、ウイルス対策ソフトを使う、といった基本的なセキュリティ対策を心がける必要があります。

 Skypeはファイアウオールが設置されているLAN内のパソコンからでも外部のパソコンと接続できます。通信用の経路(ポート)を自動で検出して外部と接続するのです。

 ユーザーにとっては便利な機能ですが、セキュリティを厳しく守りたい企業などにとっては困ることもあります。例えば、データが暗号化されているため、チャット機能を使って誰かが機密情報を外部に漏らしていたとしても、会社側は察知しづらいのです。

 さらに将来、Skypeの通信機能を悪用したウイルスが登場しないとは限りません。こうした危険性もあるため、一部ではSkypeの通信をしゃ断する機能を持ったファイアウオールも開発されています。