パソコンを起動したままで1カ月の電気代は? 毎回パソコンを起動するのは面倒であり、常に電源をオンの状態にしておきたいのですが、パソコンに問題は起きませんか?また電気代は1カ月どのくらいかかっているのですか? ADSLやCATVなどブロードバンド回線を引いた後は、パソコンを常に起動しておくと便利です。この場合、起動し続けることでパソコンへの影響が気になりますが、OSに関して言えばほとんど問題ありません。過去にはWindows 95/98で、連続して49.7日間起動させたままでいると必ずフリーズするという不具合がありましたが、Windows 98 Service Pack1/98SE/Meでは解決済みです。また、Windows NT4.0/2000/XPではこうした現象は起こりません。 CRT利用者は電気代に注意 実際に利用して気になるのが電気代でしょう。常時起動した状態で1カ月にかかる電気代の目安は下表の通りです。14.1インチ液晶ディスプレイのデスクトップパソコンを使い続けると、1カ月で1280円、年間で約1万5000円の電気代が必要です。 なかでも飛び抜けて電気代が高いのがCRTディスプレイです。15インチで年間約1万2000円、17インチで約1万6000円の電気代がかかります。CRTの電源を切るだけでも電気代はかなり節約できます。
一方、パソコン本体は一般的にCPUの処理性能の高速化によって消費電力は増加します。それでもパソコンメーカーなどが省エネルギー設計に取り組んできたことで、パソコンの消費電力は年を追うごとに抑えられてきています(下グラフ参照)。 ここで1つ注意が必要ですが、実際の電気代は表よりもずっと安くなります。というのも、表は24時間使い続けた状態で計算した金額だからです。
自分で消費電力や電気代を測りたい人は東光精機が販売する「エコワット」を使ってみてはいかがでしょうか。電気製品とコンセントの間にエコワットを組み入れることで、消費電力と電気代を測れます。 1995年10月からは、OA機器の省エネルギー基準を定めた国際エネルギースタープログラムが実施されています。一定の省エネルギー基準をクリアした製品にはロゴマーク(下図)の表示が認められています。 パソコンの場合、一定の待機時間が過ぎると低消費電力モードに入り、消費電力を15W以下(ディスプレイ一体型の場合は35W以下)に抑えるという基準が設けられています。 消費電力に配慮された製品を購入したい場合は、各メーカーの製品カタログなどに付属するロゴマークを目印にすればよいでしょう。
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