ワープロの文書を読むには

ワープロ専用機で作成した大量の文書ファイルを保有しています。これらをWordファイルに変換して、パソコンで利用したいと考えています。どうすれば良いのでしょうか。

ワープロ専用機で作成した文書は、一般にその製品特有のファイル形式となるために、パソコンのワープロソフトでは扱えません。また、フロッピーディスク(FD)への記録形式もパソコンとは異なるため、通常はワープロ専用機でFDに保存したファイルをパソコンで読み込むこともできません。

 ご質問のような場合には、データファイルの形式を変換するアプリケーションソフトを利用すると良いでしょう。市販の変換ソフトには、システムポート(http://www.systemport.com/、TEL 0120-018456)の「コンバートスター統合版14」(4万6000円)や、アンテナハウス(http://www.antenna.co.jp/、TEL 0426-21-2568)の「リッチ・テキスト・コンバータ2002」(4万6800円)などがあります。これらのソフトは、主要なワープロ専用機で作成した文書ファイルを、Wordや一太郎などのファイル形式に変更できるだけでなく、パソコンのFDドライブを使ってワープロ専用機で作成したFDを読めるようにする機能も備えています。変換ソフトは、Macintosh用のアプリケーションソフトで作成したファイルをWindowsで利用する場合などにも利用できます。メーカーのWebサイトには、対応するファイル形式の一覧が載っています。購入前に、確認しておくことをお勧めします。上記2製品には、インストール時に選択した特定の種類のファイルだけが変換できる廉価版の製品、「コンバートスターセレクト14」(1万8000円)、「リッチ・テキスト・コンバータ2002 パーソナル」(1万5000円)もあります。

ワープロ専用機で作成した文書ファイルを、パソコン用のファイル形式に変換できる「コンバートスター統合版14」(システムポート)

 このほか、ファイル形式を変更する有料サービスもあります。富士通は、同社のワープロ専用機「OASYS」を使って作成した文書や表計算のデータを、Windows用の各種ファイル形式に変換する有料サービスを提供しています(http://www.fmworld.net/
oasysworld/support/oasconv.html
)。利用料金はFD1枚当たり3000円からで、通常のパソコンでは利用できない5.25インチや8インチのFDからのデータ変換も可能です。


メーカーのWebサイトでは、変換ソフトが対応しているワープロ専用機の種類やファイル形式などを確認できる(アンテナハウス)