確定申告をパソコンで楽に済ませるには? 今年も確定申告の時期がきました。申告書をパソコンで簡単に作成できないのでしょうか。できれば、医療費控除の申告用紙の書き方を教えてください。 「確定申告」とは、税金を自分で申告して納める手続きのこと。サラリーマンの所得税は、源泉徴収という形で、会社が代行して納めているので、通常、自分で確定申告をする必要はありません。しかし、病気やケガで多額の医療費を支払った場合や住宅を購入した場合などは、確定申告をすることで納め過ぎた税金を返してもらえます。
確定申告はここ数年、パソコンを使うことで、ぐんと楽にできるようになりました。国税庁が確定申告用のWebページを構築。ここに必要事項を記入するだけで簡単に申告書を作成でき、これをプリンターで出力して税務署に郵送すれば、手続きが済むからです。 山林所得がある場合など、国税庁のページでは作成できない確定申告書もありますが、サラリーマンが作成する一般的な申告書にはすべて対応。自分で申告書を手書きしたり、還付金額を計算する必要もありません。わざわざ税務署に行く必要もないのです。 この申告書作成コーナーを利用する推奨環境は、OSがWindows 98/Me/NT4.0/2000/XP、Mac OS 9.2/X。Webブラウザーが、Internet Explorer 5.5 SP2以上もしくはNetscape Navigator 6.2以上。申告書を表示・印刷する際に利用するAcrobat(Adobe)Readerは5.0以上が必要です。
申告書の作成は簡単です。まずは、3月31日までの期間限定で用意された確定申告の特集サイト(http://www.nta.go.jp/
次に「確定申告書等作成コーナー」をクリック。作成のためのページを開きます(上図、https://www.keisan.nta.go.jp/、3月31日以降は直接このページにアクセス )。医療費控除などを受けるときは「所得税の確定申告書作成」をクリックします。 開いたページで「給与還付申告書」をクリック。すると、納税者の年齢を聞く画面が出てきます。これに答えると、源泉徴収票のような画面が出てくるので、ここに年末にもらった源泉徴収票から「給与・賞与の支払金額」や「所得控除の額の合計額」などを引き写します。 その後、画面の下の方に並ぶ「雑損控除と災害減免額」「医療費控除」「寄付金控除・政党等寄付金特別控除」「住宅借入金等特別控除」のボタンの中から、控除を受けたい項目を選択。すると、かかった医療費などを記入する画面が現れるので必要事項を入れます。ちなみに医療費控除の場合、「どの病院にいくら支払った」といった明細書や領収書も確定申告書と一緒に提出しますが、その明細書も併せてここで作成できます。
ひと通り記入が済んで「入力終了」をクリックしていけば、自動的に還付金額が表示されます。後は、画面の指示に従って、還付金の入金口座などを補完入力。最後に、「確定申告書の印刷」を選択すると、申告書や併せて提出する明細書の画面がPDFで表示されるので、これをカラーで印刷します。読み取り機(OCR)が対応していないため、白黒印刷は受け付けてもらえません。 印刷した確定申告書を、自分の住所を管轄する税務署に郵送すれば、作業は終了です。送付先の税務署は、国税庁のWebページ(http://www.nta.go.jp/
ちなみに、申告書の作成中に作業を中断したい場合は「入力データを保存する」ボタンをクリック。次回、保存したファイルを読み込めば、その続きから作業ができます。 一連の操作についての問い合わせは、「確定申告書等作成コーナーヘルプデスク」まで。電話番号は0570-039157です。今年の確定申告の申告期間は2月16日(水)から3月15日(火)。ただ、還付申告は2月15日以前でも、過去5年分について年間を通じて行えます。 |
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