HDD容量が半分になってしまう

先日60GBのハードディスクを購入したのですが、Windows XPで初期化したところ記憶容量が31GBと表示されてしまいます。フォーマットの仕方が間違っているのでしょうか。

フォーマットはパーティション(区画)の内容を初期化するだけです。操作によって記憶容量が大きく変わることはありません。ご使用のOSがWindows XP、制限される記憶容量は31GB前後ということですので、この2つから原因を突き止めてみましょう。

 可能性が高いのはファイルシステムであるFAT32の制限です。Windows XPでは、Windows 98やMeで使われていた「FAT32」とWindows NT系列で使われてきた「NTFS」という2つのファイルシステムが使えます。しかしWindows XPで作成できるFAT32の区画は32GBまでです。これはOSの仕様です。そのため、FAT32で32GBを超える区画を作成するには、Windows 98かMeの起動ディスクから「FDISK」コマンドと「FORMAT」コマンドで作成する必要があります。

 FAT32の区画にあるファイルは、Windows 98やMeからも読み書きができて便利ですが、Windows XPしか使っていないのであれば、NTFSに変更することをお勧めします。NTFSの区画は最大2TB(テラバイト、1TBは1024GB)と、現時点では無限ともいえる記憶容量が扱えます。

 ファイルシステムに問題がなければ、ハード側の不具合も考えられます。例えば、一部のパソコンや自作パソコンのマザーボードに搭載されたBIOSでは、32GB以上の記憶容量があるハードディスク(HDD)を正しく認識できないという不具合があります。通常、BIOSを最新バージョンに更新すれば、不具合はほぼ解消します。ところが製品によっては、BIOSのアップデートファイルを提供していないこともあります。そうした状況では、最新のHDDインタフェースボードを導入したり、自分でマザーボードを交換するなど、問題解決への手段に対するリスクが高くなります。BIOSによる不具合があるか事前にメーカーへ確認しましょう。場合によっては対応してもらえるかもしれません。

 また、可能性は低いのですが、HDDの設定が原因になることもあります。HDDの機種によっては、記憶容量を32GB以下に制限できます。これは上記のBIOSによる不具合を、HDD側で回避するために用意された設定です。記憶容量が32GBを超えるHDDを、強制的に32GBとすることで不具合のあるBIOSでも使えるようにします。HDDにあるジャンパーなどで再設定すれば元に戻るはずです。マニュアルなどで設定を確認してください。

●HDD容量を誤認識する原因と対策
考えられる原因 対策
Windows XP/2000におけるFAT32の制限 Windows 98/Meの起動ディスクからパーティションを作成する
ファイルシステムをNTFSにする
一部の古いBIOSの不具合 パソコンやマザーボードのBIOSを最新版にする
最新のHDDインタフェースボードを導入する
HDDの設定で最大容量を制限している HDDのジャンパーなどで設定を変更する