RDRAMとDDR SDRAMの違いは?

「今後のメモリーの主流はDDR SDRAM」と聞きましたが、カタログにRDRAMと書かれたパソコンがありました両者の違いは何ですか。

RDRAMは米ラムバスが開発したDRAMで、DDR SDRAMと同様、高速なデータ転送ができるという特徴があります。ただし、両者が採用している高速化手法は異なっており、互換性もありません。

 一般に、メモリーとCPU間のデータ転送速度を速くするには、(1) データの通り道(バス幅)を広げる、(2) データ転送周波数を速くする、などの方法があります。

 RDRAMは高速化手法として、データバス幅は狭いが、データ転送周波数を速くする、という方法を採用しています。対するDDR SDRAMは、DRAMモジュールでみた場合、RDRAMと比較して、バス幅は広いが、データ転送周波数は遅いという特徴があります。実際、PC800タイプのRDRAMのバス幅は16ビットで、DDR SDRAM(64ビット)の四分の一ですが、データ転送周波数は800MHzと、最近主流のPC2100 DDR SDRAM(266MHz)の約3倍も高速です。

 RDRAMとDDR SDRAMは、SDRAMの次のメモリーの主流の座を争っていました。一時、インテルは「次世代の主流はRDRAM」として、積極的なサポートを進めていましたが、RDRAMの価格が高かったなどの理由でなかなか普及しませんでした。一方、DDR SDRAMはSDRAM並みの安い価格で販売されたこともあって、人気を集めました。結局、インテルも2001年末にDDR SDRAM対応チップセットを発表し、現在ではDDR SDRAMを主流としています。