プリンターの目詰まりで悩んでいます

インクジェットプリンターを使っていると、たまに特定のインクが出なくなる「目詰まり」が発生します。これを直すヘッドクリーニングは、何をしているのでしょうか。

インクジェットプリンターを使っていて困るのが、インクの目詰まりです。目詰まりとはインクを吹き出す小さなノズルと呼ばれる穴に、インクが乾燥してこびりついてしまう現象のことをいいます。文字がかすれたり、きれいな色で印刷できなくなります。印刷結果におかしな点があったら、目詰まりを疑いましょう。

 目詰まりは、「ノズルチェックパターン」を印刷することで判断できます。チェックパターンがきれいに印刷できなかった場合は、目詰まりを起こしています。クリーニングを行いましょう。

 クリーニングは、インクを少し吐き出してノズル内にこびりついたインクを取り除きます。目詰まりがひどい場合は、クリーニング→チェックパターンの印刷→クリーニング、と繰り返してください。なかなか直らない場合は、インクを交換してみるのも1つの手です。

 ただ、クリーニングはインクを意外と消費します。頻度が高いと「ほとんど印刷していないのに、インクが半分に」ということにもなりかねません。印刷するたびに目詰まりするようでしたら、ノズルが付いている印刷ヘッドそのものを交換した方がいいでしょう。交換費用は製品によって異なりますが、数千円から1万円程度。キヤノン製品は自分でもヘッドを交換できますが、セイコーエプソン製品はメーカーに交換を頼みます。日本ヒューレット・パッカードとレックスマーク インターナショナルの製品は、ヘッド一体型インクなので、インクを交換することでヘッドも新しくなります。

 目詰まりを減らす使い方もあります。目詰まりはインクの乾燥が原因です。これを防ぐには、定期的に印刷することが最も効果的です。週に1回印刷してれば安心。それが無理なら1カ月に1回はプリンターの電源を入れましょう。起動時に簡単なクリーニングを行いますので、目詰まりが減ります。それと、電源を入れたままコンセントを抜くのは御法度です。ヘッドが定位置に戻らず、ノズルが空気に触れてインクが乾燥しやすい状態になるからです。