胡同(フートン)とは明代から続く北京の街並を構成していた庶民の住宅街そのものである。700年近く続いてきたその親しみやすい路地と中庭を囲む
平屋住宅群は、今や中国を席巻する再開発と経済発展の荒波に飲まれて容赦なく取り壊されている。代々続いてきた人々の繋がりは分断され、日常
生活のリズムは破壊される。