万里の長城は、西は嘉峪関の砂漠から東は渤海まで続く総延長約7300キロの城壁で、中国が統一された秦の始皇帝の時代に、
「匈奴」の侵略から領土を守るために建設されたもので、その後、城壁は拡大と延長され、明朝の時代に完成したといわれています。
城壁の規模は、高さは平均、7.8メートル、土台は重さ500キロの巨大な花崗岩で築かれていて、城壁の上には、馬5頭もしくは、人10
人が並んで進むことができとされています。万里の長城は世界最大の人造の構築物で、人工衛星から観測できる地球上唯一の構
造物でもあります。
 今回訪れたのは、八達嶺長城とよばれている区間で、北京から約60キロ離れた居庸関の北にありました。バスを降りて5分ほどで
長城に登る入口の居庸席外鎮があり、ここから南が通称女坂と呼ばれている傾斜の穏やかな長城と北側に向かう傾斜の厳しい、通
称男坂と呼ばれている長城に分かれます。また、北五楼と南四楼には、それぞれロープウエイで行き、長城を下ってくることもできます。