「大善寺の桜」「勝沼ぶどう郷駅の桜」「JR甲斐大和駅の桜」
「景徳院の桜」


【大善寺の桜】
 大善寺は真言宗の寺院で、寺伝では養老2年(718年)に行基によって開創されたとあります。本尊の薬師如来座像と脇侍の日光・月光菩薩立像が有名で、薬師堂は国宝に指定されています。山門を登ると国宝薬師堂が桜花に包まれ対峙しています。
善寺の山号は、柏尾山。

【勝沼ぶどう郷駅の桜】
 
この駅は勝沼を名乗っていますが、勝沼の中心部からみて東側の、笹子峠を下り甲府盆地に入る位置にあのます。駅前広場をはさんですぐのところが崖のようになっていてそこから勝沼の町・甲府盆地を一望できるほか、駅前からは勝沼の市街へ通じる急な坂が左右に降りている。冬の晴れた日には駅前広場から南アルプス八ヶ岳までもが一望できる。
 駅開業当時に植栽された桜は歴史を刻みつつ大きくなり、駅を覆う桜のトンネルとなっています。そんな事から、桜の季節には多くの鉄道カメラマンが集まります。

【JR甲斐大和駅の桜】
 
駅一帯は山間部で、駅そのものは日川によって出来た小さな平地にあります。駅のすぐ東の日川を渡ると笹子駅の附近まで笹子トンネルと新笹子トンネル、となっています。
 この駅も開業当時に桜が植栽され、のんびりした田舎駅ですが、桜花はなぜか心に和みをふたえてくれます。あたりは旧大和村の中心部で、このあたりは武田氏終焉の地であす(1582年、駅北東に当たる天目山にて武田勝頼一族が自害)。平成14年(2002年)にはこれにちなみ、駅裏手に武田勝頼の銅像が建立されました。
【景徳院の桜】
 天正10年(1582)3月11日、織田・徳川軍との激戦の末、武田一族が滅亡します。この年7月徳川家康は、勝頼の死をとむらうため菩提寺として、景徳院を建立しました。
 景徳院の桜は、往時の武田勝頼を偲ぶようにひっそりと、そして憂いに満ちた花を咲かせます。

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