無言館(戦没画学生慰霊美術館)を訪ねて

 
長野県上田市の塩田平は、山国長野でも暑いところと言われていますが、今日(8月26日)は秋の兆しを体一杯に感じる爽やかさな日でした。
 私が無言館が訪ねるのは、これで三度目になりますが、これまでの二度は晩秋でした。
 今回は終戦から66年という節目を記憶に残すため、8月中にと考え訪ねたものです。
 無言館は「戦没画学生慰霊美術館」とも言われ、戦争中、画家になることを夢み、生きて帰って絵を描きたいと叫びながら死んでいった多くの
画学生が遺した作品と遺品が収められた美術館です。

恋人を描いた「裸婦」という作品がありました。

「あと五分、あと十分この絵を描かせてくれ・・・
  
   小生は生きて帰らねばなりません。 絵を描くために・・・。」
          一度だけでいい、あなたに見せたい絵がある・・・。

と言い、戦地に向かったという、この作品は、未完のまま「無言館」に飾られています。
 画学生らの青春の息吹、戦争の無念さ、恋人への想い、そして家族への想いが、「無言館」に遺された作品や遺品を通じ、私に「命」「生きる事
の意味」を見つめ直す機会となった美術館です。

 丘陵地の頂に、浅間山を背景にして立てられた「無言館」は、上空から見ると平面形が十字架の形になっているとの事ですが、館主の窪島誠
一郎氏(作家 水上 勉氏の子息)がヨーロッパで見た僧院をイメージしたデザインと言われています。