松陰神社・松下村塾

 明治維新の先覚者 吉田松陰(よしだしょういん)を祀る神社で、境内には、幕末維新に活躍した高杉晋作や久坂玄瑞ら
多くの志士が学んだ松下村塾をはじめ、さまざまな史跡や資料館等がありました。

1.松陰神社大鳥居
  鳥居の向かって右側には「松陰神社」と彫られた石柱が建っています。この少し右上がりになっているのが特徴のこの
 字は、吉田松陰自筆の文字(松陰の書簡等から文字を抜き出したもの)だそうです。
2.
「明治維新胎動之地」石碑
  明治維新100年を記念して、昭和43年(1968)に建立された石碑で、“明治維新胎動之地と刻まれています。
3.
吉田松陰 歌碑
  安政の大獄により捕えられ、処刑を覚悟した松陰が、安政6年(1859)に郷里の両親に宛てた別れの書簡「永訣の書」
 の中で詠まれたものです。松陰の両親に先立つ不孝を詫びている気持ちが込められています。

 碑文は、松陰の句を模写したものです。
      「親思う
        こころにまさる
         親ごころ
       けふの音ずれ
        何ときくらん」
4.松下村塾 

 幕末期に吉田松陰が主宰した私塾。もとは叔父の玉木文之進が私塾を開いたのが始まりで、安政4年(1857)に陰が
これを継ぎ、主宰することとなりました。
 松陰は、身分や階級にとらわれず塾生として受け入れ、わずか1年あまりの間でしたが、久坂玄瑞、高杉晋作、伊藤
博文など、明治維新の原動力となり、明治新政府に活躍した多くの逸材を育て上げました。
 松下村塾は、木造瓦葺き平屋建ての50uほどの小舎で、講義室だった8畳の部屋には松陰の石膏像と肖像画、机が
置いてあります。また、控えの間には、門下生の肖像画や写真が掲げられています。