敦煌市の南に、東西40km、南北20kmの砂漠がひろがっている。粒子の細かい砂が砂紋を描くさまは神秘的で、また風に吹かれて
サラサラと動く砂は、山が鳴いているようである。
 入口で客待ちしている駱駝の背に揺られて月牙泉近くまで行く、ここから先は50〜60mの砂丘を登るのだが、足が砂にもぐり意外と
大変なので、200元を払って階段を登るのが良い、帰りは橇で滑り降りることもできる。
 月牙泉は鳴沙山山麓にあり、砂漠の中にあるのだが、3000年以上もの間、砂に埋もれることもなく、深さ2mの湖水として今も青い水
をたたえ、不老長寿の水草が生い茂っているといわれている。
 砂紋が真っ赤に染まる夕暮れ時の鳴沙山と月牙泉は観光客の足もとざえ、一層神秘的な姿を見せてくれる。