人民広場の重厚な建物群のなかで一際目を引くのが円形の建物が印象的な「上海博物館」だ。
 上海博物館は1952年に開館した中国古代芸術の総合博物館で、開館当時の場所から変遷し現在の場所に落ち着いたのは1996年で、3年の工期を経て完成した。
建築総面積39200平米、4階建ての荘厳な造りである。
 内部はテーマ別に分かれた10個の常設陳列室と、寄贈を受けた3個の展覧会場がある。所蔵品は約100万点におよび、中でも歴史的に貴重な資料は12万点に上る。
品目は青銅器、陶磁器、書、絵画、彫刻、家具、印鑑、貨幣、玉、少数民族工芸など多岐にわたり、所蔵品の年代も1万年以上前のものから20世紀のものまでと幅広く、
その当時の名作逸品が揃っている。また3つの展覧会場では国内外の博物館からの特別展が不定期に行われている。 

 一階は中国古代青銅器と中国古代彫像が展示されている。