足摺岬への遊歩道の始る駐車場前に「金剛福寺」はあります。この寺は十二万平方bの広大な境内に本堂をはじめ諸堂が点在しています。
弘仁年間に弘法大師はこの地を巡錫して千手観世音を感得し、日本の最南端に位置することから観世音の理想の世界(補陀洛法界)の地と
して朝廷へ奏聞し、嵯峨天皇より「補陀洛東門」の勅額を賜り、弘仁十三年、伽藍を建立し、千手観世音を安置されました。
岬の突端に立つと、紺青の海原が無限にひろがる。ここには弘法大師の七不思議の伝説がいまなお生きつづけています。