交河故城(こうがこじょう)
 交河故城は世界遺産で、吐魯蕃の中心街より西に約10kmのところにあり、紀元前2世紀から14世紀(前漢から後漢)
に栄え、車師王の前庭や、辺境護衛史を記した漢代の名将・班超などが活躍した、吐魯蕃の政治の中心地として賑わ
っていたところだが、499年に高昌国が興ってからは衰退の一途をたどることになる。
 現在残っている遺跡の大半は、唐の西安都護府時代のもので、衰退したとはいえその規模の壮大さには驚かされた。
 
 ヤルナイゼ川の中州の二本の川に削りとられた、高さ約30mの台地の上に築かれており、東西300m、南北1650mの
長大な城内遺跡は日干しレンガか大地を掘り込んで造ってある。南側の住宅街跡を過ぎると官庁街跡、さらに北へと歩
いて行くと、大仏寺跡や小仏寺跡といった寺院があったところへ出るが、元の姿を想像できないほど崩れている。