交河故城は廃虚とはいえ、まだ建物らしい物は残っている。古い城閣、仏塔、集会所、住宅なども残っている。遺
跡は唐代のものが多くて元代にはすでに廃墟となり、時のうつろいのように城の土壁は崩れている。
 北部が寺院、中央は寺院・官庁・住宅があり、南が居住区というガイドの説明だが、土の塊という印象で歴史をピ
ント感じなかったのが残念だ。
 台地の淵からヤルナイゼ川を見下ろすと、これまで砂漠の赤茶けた土を見慣れた眼が、一瞬ビツクリするくらい緑
が鮮やかで、日本で緑に慣れ親しんでいるせいか無関心に近い状態であったが、ここ交河故城では本当に人の心
を慰めてくれるのだと言うことを改めて感じさせられた。