台湾で最も早くから開けた地区の一つであり、古称は「台湾」、「台湾府」。「台湾」という地名は、最初台南一帯の一地域を指し、後に台湾全体を指す名である。
 オランダ人はここに根拠地ゼーランディア城を置いた。清朝時代初期相当の鄭氏政権下の台湾の首府であり、政治・経済・文化の中心地であった。日本統治
時代に台湾の中心地は台北に移ったものの、その後もしばらく台北に次ぐ地方都市として発展した。現在は台湾六大直轄市の一つで、合併後の人口は約189万
人(2017年3月)。
 多くの旧跡が残り、現代的な都市景観と併存していることから、「台湾の「京都」と呼ばれることがある。台南小吃(中国語版記事)で知られるグルメの町でもある。
また、観光業に伴う結婚写真撮影専門店の数が多いことでも有名である。
 かつて製糖業が盛んであったが、1990年代ほぼ停業した。製糖の土地は多く工業団地・科学園区(サイエンスパーク)として変更し、TSMC・UMCなど<世界屈指
の半導体製造ファウンドリの生産拠点になる。